2009.07.02 Thursday
「レスラー」を観てシビレました

ミッキーローク、あんたかっこよすぎるよ!
この映画はストーリーがどうとかじゃなく、この男の生き様ってやつにシビレろと言いたい。
実はミッキーロークをよく知らなかった。
日本ではボクシングの「猫パンチ」で一躍有名になった人なんですってね。
あまり大役には恵まれず(シン・シティには出てたけど)落ち目だったけど、今作で名声を取り戻したそうな。
簡単に内容を説明すると、20年前では誰もがあこがれるレスラーだったランディ・ラムだが、今では家賃もろくに払えない程の貧乏暮らし。別の仕事の傍ら細々とプロレスを続けている。心を許せるのはストリッパーだけ。何年も会っていない娘ともぎくしゃくしてる。そんな時、心臓発作を起こし倒れてしまう。医者からは激しい運動はするなと言われるが……。
見る前は暗い映画なのかなと思ってたけど、めちゃくちゃ笑えました。
このユーモア好きですね。
特に面白い事を言わせてる訳じゃないんですが、ランディが取る行動が面白いんですね。
娘に買う服のセンスとか、計り売りのシーン最高です。
プロレスの裏側も見れて面白かった。
シナリオがあるとは聞いた事が合ったけど、まさかあれ程とは……。
結構グロテスクなシーンが多いので女性は苦手かも?
それでも見て損はしない映画だと思います。
監督があの「π(パイ)」とか「レクイエム・フォー・ドリーム」のダーレン・アロノフスキーって言うんだからまた驚き。
ファウンテンで路線変更かと思ったけど良く分からない感じだったので、どうなんだと思ったらこう来たか!
ミッキーロークもそうだけど本作で監督も返り咲きましたね。
初めスタジオ側ではニコラスケイジをキャスティングしてたらしいですね。
でも監督がミッキーロークに押し切ったそうな。
大正解ですよ。
一つ素晴らしいと思った演出がある。(多少ネタバレになるかも?)
『ランディがプロレスを引退すると決意して、いつも試合の為にシフトを入れなかった休日にも仕事をするようになる。
休日はいつもの裏方の仕事ではなくスーパーの店頭販売の仕事。
カメラはランディが店の裏から厨房を抜けて店内へ向け進んで行く様子を後ろからフォローする。
するとどこからか歓声のような声が聞こえ出す。
その歓声は進むにつれて大きくなる。
ランディが店の裏と店内を隔てるビニールカーテンの前で立ち止まる。
そこで一際歓声が大きくなる。
そしてランディがビニールカーテンを抜けると歓声はマックスになる。』
わかりますか?
「店の裏から店内に入る」時に観客の歓声を入れる事で、いつもは「リング裏からリングに上がる」はずなのにもう出来ないという心情を見事に隠喩してるのです。
自分の出る所が栄光のリングから、店内に変わると。
この表現だけでランディのプロレスから引退を決意した哀愁が一発で伝わる。それも説教臭くなく。
無駄なセリフなんていらないんですね。
こんな小粋な演出をしてみたいですな。
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